フッ素除去装置(フィルター)
フィルター側面
プラスチック製です。
手に持っているパイプの上部から給水すると、パイプを通った水が底部から上がってきてフィルターエレメント(ブロックを砕いたもの)中を通過する間に、フッ素が除去されます。
フィルター上面
単純な円筒です。
初期モデルはプラスチックが薄くブロックを入れると変形することが多かったため、このモデルはプラスチックを厚くして強度を確保しました。
ブロック(レンガ)
現地ではごく普通に、家やビルの建築に使われているレンガです。
日本のレンガより、少し大きめです。(携帯電話は大きさの比較です)
レンガの製造
フィルターには、このレンガを10個以上使用します。
1個の値段は日本円で10円前後ですが、現地の生活感覚では100円くらいに相当するでしょうか。
レンガの粉砕
このレンガを、小さく砕きフィルター装置に入れます。
レンガは比較的柔らかいので、金ヅチで簡単に砕くことができます。
レンガが入るとかなり重くなり、容易には動かせません。
給水
パイプの上から水を入れます。
フッ素を除去した水は飲用と料理にのみ使いますが、現地での平均的な家庭での消費量は、1日あたり4リットルから8リットル程度といわれています。
この装置は、1日あたり最大12リットルの処理能力があります。
水を入れてから12時間以上たつと、フッ素が徐々に粉砕したレンガの表面に吸着して、フッ素症を防ぐことができる濃度にまで低下します。
使った分だけ水を補給しますが、女性には大変な力仕事なので、現地メーカーと協議し改良型を考案中です。