身障者自立支援事業
ニルにパートナーができました
普段は首都コロンボで勤務して、休暇を取ってニルのもとに通っています
優しい人で、ニルは”幸せ”といっています
左からニルの母、パートナーそしてニル
新しい電動車椅子が届きました 2021年2月
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2013年3月
日常生活の改善に向けて
自力移動ができない女性の支援を開始しました
スリランカでは、障がい者への支援はほとんどないため、今まで学校へ通ったことはありません
箒の部品作りの手内職をしています 全身の筋力が無いため頸部が不安定です
先天性脊椎障害、四肢短縮症などのため、自分で移動することができません
不適合な車椅子を数年間使用していたため、関節が変形して固定してしまい、
つま先が下がり、かかとで体重を支えることが出来なくなっています
このため、上体の重量が腰に集中し、慢性の腰痛に悩まされていました
整形外科医師と相談し、かかとで体重支えられるよう外科的処置をしました
左右の脚の長さが異なるため、理学療法士の協力で車椅子を調整
残念なことに、筋力が無いため新しく贈呈した軽量車椅子でも、自力による移動は不可能です
自分で上体が保持できるように
保健局医師達が最優先事項と考えていました
一人でも上体が支えられる便座が必要です
母親が工夫して、前後左右数カ所に枕などの当て物をしてくれました
公的な医療支援は、2005年が最後です
発展途上国における社会的弱者への支援は、ほとんどありません
家族の支えがある人は、とても幸運なごく少数に過ぎません
自立への支援
収入を得るために
スリランカでは、英語が話せることは社会に出る上で大切なスキルです
義務教育や正規教育以外で、プライベートに英語を学ぶ人は少なくありません
彼女は、近隣の子ども達に英語を教えて自活したい、と考えました
自習のため、シンハラ語-英語辞書、DVDプレーヤー、参考書などを贈呈しました
既に、Grammar in Use 初級、中級、上級3冊の勉強を終えています
もう子供に英語を教えることを始めました
自宅での小さなビジネス
数Km以内に店はないので、重宝されています
電動車椅子寄贈
2014年8月
NPO法人国際公衆衛生支援機構から、日本製電動車椅子贈呈を県保健局(RDHS)に
打診したところ、RDHS主催の寄贈式を開催する事になりました
スリランカ、日本、国歌斉唱
スリランカの正式な会合では、儀式の前に関係者が燭台に灯をともします
自宅でのドライブ
生まれて初めて一人で街に行くことが出来ました
筋力が無いため、操作ボタンを指で押すことさえ、難しいです
電動車椅子;Terra Motors 社製 アクシア
世界に自分を発信
インターネットで世界とつなぐ
タブレットコンピューターを進呈 保健省アブー氏がインターネット設定を指導
今は、Facebook で発信しています
https://www.facebook.com/profile.php?id=100009243110849
2015年、現地新聞で紹介されました
支援プログラム終了
日常生活の改善、そして自立するための収入を得る道が開けました。
また、学校へは通えませんでしたが、両親・兄弟の協力で自宅で学習を続けた結果、
自国語の読み書きは完璧です
英語も自習することで、十分な教養と学力を身につけています
家から出ることの出来なかった人生から、積極的に人との関わりを持つようになっています
これらのことが自信となり、人生に希望を見いだしました
さらなる改善へ
次第に筋力が低下し、電動車椅子のコントロールプッシュボタンの使用も困難となってきました
ジョイスティック型コントローラーのより軽量な電動車椅子を希望していましたが、
2021年3月に贈呈することが出来ました。
今までのカートでは家の中での使用は難しかったのですが、新しい電動車椅子は家の中でも
移動が可能となり、今度の車椅子は「私の脚」と、ニルは喜んでいます。
コロナ禍はスリランカでも同じ。英語教室も閉鎖を余儀なくされています。
2021年2月新しい電動車椅子を贈呈しました
今は本当に自分の脚と喜んでいます