フッ素含有水 of International Public Health Aid

国際公衆衛生支援機構

スリランカ中央部は山岳地帯で、水が豊富です。

高地から表層水や伏流水として低地に移動する間に、雲母や蛍石に多く含まれるフッ素が溶出し、フッ素の豊富な水が低地にたまります。

低地では、主に水稲が栽培されています。
このような地域では地下水が停滞し、また乾期では地表からの蒸発が多くなることから、
地下水中にミネラルの蓄積が進みます。これが、高濃度フッ素の理由といわれています。

井戸の縁は通常、地上１m以上ありますが、このように素堀の井戸のようなものもあります。

水田とほとんど差のない水位になっています。

これは、通常の井戸です。

所有者の奥さん（右）とアブー理事（左）です。

破損したまま放置された手押しポンプです。

このポンプは、以前に実施されたどこかの支援プログラムによって設置されたものと思われます。
発展途上国では、一度破損したり故障すると、そのまま放置されることが多いようです。

事業実施地域には、上水道が提供されている地域があります。

ポンプ室正面です。

ポンプ室後側と井戸です。

ブルーのスチール製保護板は施錠されており、水源の安全は確保されています。

この上水道施設は、地域の１８０戸弱に配水しています。
地域の人口密度は小さくサービスエリアは広大なため、効率は高くありません。
また、濾過、殺菌設備はなく、汲み上げた井戸水をそのまま配水しているだけです。